トレーニングをしていると自分の肺活量を測定したくなりますよね。
市販で売ってる測定器具はどれもピークフローを測定するものばかりで、肺活量を測定できる家庭用器具はあまり見かけません。
今回、100円ショップで買える2つのアイテムを使用して自宅で簡単に肺活量を測定できる方法を考案したので、やり方を動画付きでご紹介します。
簡易的でも良いから、肺活量を低コストで測定したい!という方はぜひ参考にしてください。
100均アイテム2つを使って自宅で肺活量を簡易的に測定する方法
まずはやり方を文字で説明します。
- お水を溜めれる袋に満水まで水を入れて重さを量る
- お風呂場に水を溜めて①の袋を口が下になるように沈める
- 切断した石油ポンプの先端を袋の口から挿入する
- 息を吹き込み、吐き終わったら蓋をする
- 満水時の重さから残水の重さを引いた数字が肺活量です
【準備】100円ショップで購入する2つのアイテム
石油ポンプとリザーバー(5L)の2つです。
石油ポンプはすぐわかると思いますが、リザーバーは少々分かりにくいかも。
キャンプ・アウトドア用品コーナーかキッチン用品コーナーに置いてあると思います。
- 梅干し用瓶
- 5L,10Lがありますが、100円ではないので出費が多くなります。
- 災害時用折りたたみウォータータンク
- 10Lまで測れるて値段も300円なのでおすすめです。
【準備】肺活量測定前のセットアップ
石油ポンプの柔らかく曲がる方を根本から切断します。
お風呂(袋が全て沈むなら洗面所・台所でもOK)にお水をはります。
袋にお水を満タンまで充填します。
満タンまで充填した状態で蓋を閉めて重さを測定します。
肺活量の測定
お水を溜めたお風呂に満水にした袋を沈めます。
袋の口を下向きにした状態でフタを開けます。
口から切断した石油ポンプを袋内部に挿入します。
思いっきり息を吹き込みます。
息を吹き込み終わったら水中で口にフタをします。
石油ポンプの先端の挿入具合が甘くて袋外に空気が漏れてます。
成功したら空気は袋内に全てトラップされるため気泡が水面に上がることはありません。
残ったお水の量を体重計で測定します。
肺活量の計算方法
測定前のお水の重さ(5kg)から測定後のお水の重さ(0.5kg)を引きます。
息を吹き込んだことで4.5kgのお水が袋から押し出されたことになります。
お水1kgは1Lです。つまり、吹き込んだ息の量は4.5L(4500mL)となります。
【参考】肺活量の平均値(グラフ)
私は現在33歳(男性)なので、平均値は4000ccちょい。
今回の測定値が4500ccなので平均以上の肺活量でした!
年齢 | 男性 | 女性 |
13 | 3080 | 2550 |
14 | 3580 | 2660 |
15 | 3960 | 2770 |
16 | 4050 | 2800 |
17 | 4140 | 2850 |
18 | 4230 | 2900 |
19 | 4330 | 2950 |
20 | 4380 | 3000 |
21 | 4390 | 3000 |
22 | 4400 | 3000 |
23 | 4420 | 3000 |
24 | 4520 | 2975 |
25 | 4500 | 2950 |
26 | 4480 | 2925 |
27 | 4460 | 2900 |
28 | 4440 | 2875 |
29 | 4420 | 2850 |
30 | 4400 | 2825 |
31 | 4300 | 2800 |
32 | 4200 | 2775 |
33 | 4100 | 2750 |
34 | 4050 | 2725 |
35 | 3930 | 2700 |
36 | 3810 | 2675 |
37 | 3700 | 2650 |
38 | 3670 | 2625 |
39 | 3640 | 2600 |
40 | 3610 | 2575 |
41 | 3580 | 2550 |
42 | 3550 | 2525 |
43 | 3500 | 2500 |
44 | 3450 | 2500 |
45 | 3430 | 2470 |
46 | 3410 | 2455 |
47 | 3390 | 2440 |
48 | 3370 | 2425 |
49 | 3350 | 2410 |
50 | 3330 | 2395 |
51 | 3310 | 2380 |
52 | 3290 | 2365 |
53 | 3270 | 2350 |
54 | 3250 | 2335 |
55 | 3230 | 2320 |
56 | 3210 | 2305 |
57 | 3190 | 2290 |
58 | 3170 | 2275 |
59 | 3150 | 2260 |
60 | 3130 | 2245 |
61 | 3110 | 2230 |
62 | 3100 | 2215 |
63 | 3090 | 2200 |
64 | 3080 | 2185 |
65 | 3070 | 2170 |
66 | 3060 | 2155 |
67 | 3050 | 2140 |
68 | 3040 | 2125 |
69 | 3030 | 2115 |
できる限り正確に測定するためのコツ・ポイント
やり方を統一して再現性を高める
簡易的な方法なので、やり方を統一しないと毎回肺活量が大きくぶれます。
最低でも3回は測定して、似たような数値になるまで繰り返し行なってください。
面倒でも計測前には必ず袋の重さを量る
満水まで入れたと思っていても、袋がよれて隙間ができて100mLの誤差が出るなんてことは普通にあるので、毎回息を吹き込む前には袋の重さを量る方が正確に測定できます。
息を吐く速度はゆっくりで大丈夫
思いっきり息を吹き込むと、動作が大きくなってホースが袋から外れやすくなります。
肺活量の測定に息を吐く速度は関係ないので、ホースの先端が袋からはみ出ないようにできるだけ動作を小さくして慎重に吹き込んでください。
息を吸い込む体制に注意
お風呂に袋を沈めて測定するため、どうしても体制が前屈みになります。
前屈みの状態で息を吸い込むと肺が完全に膨らみ切れないので肺活量を過小評価してしまいます。
息を吐く時は前屈みでOKですが、息を吸い込むときは胸を張ってしっかり深呼吸してください。
水の温度はできるだけ低い方が良い
上図のように、水は温度によって体積が変わります。
例えば、10℃の水だと1Lで1kgですが、40℃のお湯の場合は1Lで0.992kgぐらいになります。
そのため、できるだけぬるい温度の水を使って測定する方が正確性は増します。
とはいえ、8mL程度なら今回の測定方法だと誤差の範囲のようにも思います。
まとめ:自宅でも簡単に肺活量は測定できました。
今回の方法を使えば、わずか200円で肺活量を簡易的に測定できてしまいます。
もちろん、病院で測定するような厳密な数値は得られませんが、ある程度の目安には十分使えます。
より厳密に測定したいなら、小数点が多い体重計を使うか、キッチン用の秤で何回かに分けて測定すればOKです。
肺活量が5L以上ある人は、先程ご紹介したような容量が大きな容器を使って同じことをすれば測定できます。
トレーニングの効果判定で肺活量を測定したいという方はぜひ今回の方法を使って肺活量を量ってみてくださいね!
自宅で肺活量を鍛えるならエアロフィットが手軽にトレーニングできて高い効果が得られるのでおすすめです。
実際にトレーニングを行ったところ8週間で肺活量が1,000cc程増えたので間違いないトレーニング器具だと思います。
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